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寝たきりになった父親

友人の父親が寝たきりになった。

年は90歳。

お父さんは去年まで元気に卓球やカラオケと多趣味だった。だから寝たきりになっても話す材料は山ほど有るし、思考もしっかりしていた。

 

長女の彼女は父親との二人暮らしが20年近くになる。彼女は仕事を続けていた。

毎日の仕事を、少しずつ減らして、働く時間も午前中だけにして、訪問看護や訪問ヘルパーさんに助けられながら自宅介護を始めた。

 

明るく介護が出来て前向きな彼女。

そんな彼女から、「着替えの時に目に入る飼い猫パルの絵は、ふっと一瞬でも心が和んで癒された」「じいちゃんとも猫の話が少しでも出来た。気持ちが変わるから、これが有って助かった」と言ってもらえた。

 

この肌着は亡くなるまでの4か月間、着て下さった。私がお見舞いに伺った時もお父さんは、ヘルパーさんと、この『猫』の話で盛り上がり、その場を明るくしていた。それを見て、嬉しかったなあ。

 

 

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