自彊術(じきょうじゅつ)
現在94歳の眞糀さんは十数年前から『自彊術』体操をされていらっしゃるそうです。
薄手の毛糸のセーターに、この体操をしているところを手描きして欲しい。と送って来られたのは、昨秋の事でした。年始に着て行きたい。と手紙に書かれていました。
先の楽しみを見付けて生きて行く・・・おこがましくもそう思いました。
長寿の方の生き様を又教えて頂きました。
この生地に描けるかなあ・・・そんな不安は私ももう一切無くなっていました。来て行く服のここに描くから良いんだと言われている様でした。
そういえば、「ここ」と指定して来る場所はいつも左胸辺り。
『自彊術』とは、調べてみました。
100年以上続く日本最初の健康体操。
ラジオ体操より古く、その健康作用は現代の医師から見ても優れている。様々な内臓疾患、関節痛、神経痛、アレルギー症状等に作用している。
自彊術の動作で皮膚に刺激を受ける事により、免疫力が高くなる。呼吸法を整えながら体を動かす為、深部筋肉をはじめとする筋力アップに作用する。又、鼻呼吸と発生をセットにしながら行うので、これが心身をリラックスさせて自律神経を整えるのに繋がっている。
自彊術の健康作用を自身の体で伝授した久家恒衛氏は95歳で亡くなった。東大医学部での病理解剖により、心臓にいっさいの異常は認められず、脳の重量が80歳代よりも200gも重かった。実際に生涯をを通じて認知機能は高かった。胃には胃がんの手術跡と思われる傷が有ったが完治していた。腸には病変無。脳下垂体、副腎は50代と同レベルで機能も維持されていた。血管年齢は30才代だった。
眞糀さんと初めて会ったのは、阪急電鉄『清荒神駅』から歩いてすぐの六軒茶屋さんでの手作り市でした。午前10時頃、ひょいと入って来られた眞糀さん。「これからお詣りですか?」と聞いた私に「お詣りの帰り。」と息切れる事無く、答えた眞糀さんはその時92歳でしたが、駅からお寺までは歩いて一時間はかかる道のり。しかもご自宅からは電車を乗り継ぎ片道一時間はかかる事にも驚きましたが、その元気の謎が解けました。
この自彊術!!私も始めたいと思います。
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